RAKSUL TechBlog

ラクスルグループのエンジニアが技術トピックを発信するブログです

新卒エンジニアとしてのラクスルでの1年間を振り返る

こんにちは、サーバサイドエンジニアの岸野です。

17卒の新卒2期目として入社してから1年が経った今、この1年間を振り返ってみようと思います。

1. 入社初日から開発着手

2017年4月3日、入社式で歓迎していただいて私は社内のオペレーションシステムの開発チームにジョインしました。開発環境のセットアップを終えた後、まずは簡単なタスクからでしたが入社初日から開発に着手しました。

新卒といえば1〜3ヶ月ほどの新人研修が設けられるイメージでしたが、勉強よりも実際に目的に向かって手を動かすほうが好きな私にとっては向いていたと思います。

もちろん研修期間がないからと言って放置されていたわけではなく、コードレビューや質問を通して多くのことを学びました。特に始めの数ヶ月では自分で調べる力と何が分からないかを伝える力が身についたと思います。

2. リアルな産業を相手にしているから面白い

ジョブローテーションで8月からは新聞折込やポスティングなどの印刷を利用した集客活動を支援する集客支援チームにジョインしました。

新聞折込やポスティングの大きな特徴としてはバリューチェーンが長いことがあげられます。

配布エリアを選ぶ、購入する、データを入稿する、データの審査、印刷、配送、配布

大雑把にあげただけでもこれだけ多くのプロセスがあります。この長いバリューチェーンを扱う時に重要だったのはプログラミングの知識はもちろんですが、それ以上に各プロセスに対する解像度でした。

配布エリアってどうやって決まっているんだ?

審査って何をしているんだ?

配布って誰がどこで何をして行っているんだ?

例えば、新聞折込の場合は印刷物を印刷した後に各地域の新聞販売店へチラシを差配する納品センターへ納品するのですが、納品センターや販売店によって納品日が早かったり遅かったりします。そこを各販売店ごとに納品日を最適化することで新聞折込の配布にかかる時間を短縮する事ができました。

このような各プロセスに対する解像度を高めることで新聞折込やポスティングの短納期化を実現することができました。また、この新聞折込の短納期化では社長賞をいただきとても感慨深かったです。

入社前は「印刷ECなんてそんな大して難しいことしてないでしょ」なんて正直思っていました。ところが蓋を開けてみると、現実の世界の複雑なプロセス、仕様をコードに落とし込む難しさがありました。そしてそこがラクスルの面白い部分なんだなと感じました。

3. ペアプロ

ラクスルの開発チームの一部ではペアプログラミングを取り入れています。実際にペアプロを体験して分かったメリットとデメリットをあげてみます。

メリット

  • パートナーがいるので集中できる
  • 知識の共有ができる
  • 属人化を防げる
  • キャッチアップが早い
  • 自信を持って作業を進められる

デメリット

  • 体力的にも精神的にも疲れやすい
  • コードレビュー以上に恥ずかしい
  • 二人共スタックしてしまうと効率が落ちる

メリットとしては生産性が上がったことがあげられると思います。2人で1つの作業を行うため生産性が半分になってしまいそうですが、自分が触ったことがない領域でも早くキャッチアップできることやレビューのコストが下がることでむしろ生産性は上がったと思いました。

また、学びが多いこともあげられると思います。プログラミングのテクニックや設計方法を学べることはもちろんですが、IDEなどのツールの効率的な使い方やドメインの知識などペアプロをするからこそ学べることも多かったです。

デメリットとしては集中して作業すれば体力的にも疲れますし、人に見られながらプログラムを書くことは恥ずかしいので精神的にも疲れやすいことです。なので疲れたときは休憩を入れたり、オフィスにある卓球台でリフレッシュを計るようにしていました。

まとめ

1年前は分からないことだらけで社会人としてうまくやっていけるか不安でしたが、今は温かい目で見守られながらのびのびと働くことができています。

また4月からは新卒3期目が入社したり別のチームにジョインしたりと新しい刺激の中、「世界をもっと良くする」ために2年目も頑張っていきたいと思います。

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