RAKSUL TechBlog

ラクスルグループのエンジニアが技術トピックを発信するブログです

ラクスル「課題解決型」インターンシップの体験レポート

9月11日から9月15日までの間行われていた、ラクスルの課題解決型インターンシップに参加した三森です。今回参加したサマーインターンについて、概要や感想などをまとめられればと思います。

目次

課題解決型インターンの概要

ラクスルでは、サマーインターンとして、「ハッカソン型」と、「課題解決型」の二種類のコースのインターンが募集されていました。どちらも5日間で行われ 、課題解決型コースに関しては、今年初めて実施されました。 ラクスルという企業に興味を持ち、インターンを受けてみようと考えたときに、自分はラクスルの課題解決に興味を持っていたため、ラクスルの実際の課題に触れることができ、より実務に近い経験ができるだろうと思い、課題解決型インターンを選択しました。

選考について

課題解決型インターンでは、フロントエンド、バックエンド、データ活用のコースがあり、自分はこの3つの中で一番経験があるフロントエンドを選択し、フロントエンドチームの一員として参加しました。選考の流れとしては、技術課題、面接の順に行われ、技術課題は、(少なくとも自分が受けたフロントエンドの課題に関しては)難易度は高くなく、取り組みやすい課題だと感じました。しかし、締め切りまでの期間が長く、難しい課題ではないからこそ、実装の丁寧さが重要であると感じた技術課題でした。締め切りに追われているわけではない場合は、改善できる箇所がないか、よく確認して課題を提出するべきだと思います。 面接では、取り組んだ技術課題や、自分の開発経験について主に話して、カジュアルな雰囲気で楽しく面接を進めることができました。また、面接後に頂いた最終的なインターンのオファーの中で、技術課題のフィードバックを頂き、自分が技術課題を解いた際に意識していなかったことについても言及されていて、とても参考になりました。

取り組んだ内容について

このインターンでは、5日間のうち、最初の2日間がオンライン、残りの3日がオフィスで行われ、私達のチームは、最初の2日で環境構築やタスクの割り当てを行い、残りを実装という形で進めました。具体的に取り組んだ内容については割愛しますが、私達のフロントエンドチームが取り組んだ内容は、ラクスルの実際のコードに触れられるもので、主にVue.jsを使って開発を進めていきました。私達のチームは、インターン生が3人とメンターが1人のチームで、解決したい課題を細かいタスクに分割して、担当と期限を決めるといったように、実際の業務に近い形で開発を進めました。

苦労したことについて

自分たちのチームは、ラクスルの実際のプロダクトに関わるものを扱ったため、最初の環境構築や、実装を理解することが特に大変だったと思います。プロダクトの規模が大きく、最初はどのファイルに手を加えればよいのかといったことが全くわからない状態でした。しかし、メンターのサポートや、ラクスルのレポジトリのドキュメントがよく整備されていたこともあって、何とか実装を進めることができ、最終的には必要だった機能と、プラスアルファの機能まで実装することができました。 実装の工程では、フロントのデザインが難しかったです。ページのデザインをするにあたって、どんなに小さな変更でも、必ずチームメンバーに確認してもらってから変更を反映させることを徹底しました。また、チームメンバーやメンターさんだけでなく、ラクスルのデザイナーの方とも面談する機会を設けて、慎重にデザインを決めていきました。 また、これは自分が業務での開発の経験が無かったためかもしれませんが、自分たちが実装した機能を、実際にラクスルのプロダクトですぐ利用できるようにするために、既存のレポジトリのコーディングスタイルやファイル構成をよく見た上で、それに合うように新しくコードを書き加えていくことが個人的に苦労しました。

開発を通しての学び

チーム開発において、全員の認識を揃えることの重要性を再実感しました。特に上でも述べた通り、デザインに関しては、チームメンバー同士で考えが異なるものもあり、すぐに意見がまとまらないこともありましたが、しっかり議論して、全員の合意を得てタスクを実行していき、完成までたどり着くことができました。 また、チーム全員の認識に関して、同じ機能でも実装の方法が、チームメンバー間で異なる箇所があったということに、機能が完成してから気がつくということがありました。これに関しては、自分が普段行っている実装方法とは違う方法があるということは勉強になりましたが、業務として使われるコードとして、一貫性を持たせるために、事前にコーディングスタイルなどに関しては、実装の最初の段階でチームメンバー間で話しておいた方が良かったなと感じていています。 これ以外にも、Vue.jsの使い方や、プロジェクトのファイル構成などに関しても、とても勉強になりました。自分はVue.jsに関しては全くの初心者だったため(基本の書き方すら怪しかったため、インターンの前日に、ドキュメントを1から読んで書き方を思い出していました...)Vue.jsの機能の使い方を、コードを通じて具体的な例から学ぶことができ、今後インターン前よりも自信を持ってVue.jsのコードを書けるようになったと思います。

業務外のこと

インターン中は、業務だけでなく、ラクスルという企業についてより詳しく知るために、クロストークセッション、社員とインターン生の懇親会(そこで出されたラクスルビールがとても美味しかったです!)新卒で入社されたエンジニアとランチを食べながら話す機会などがありました。 また、3日間のオフィス出勤で、オフィス見学など、オフィスを見て回る機会がありましたが、オフィスには沢山の植物があり、開放感もあって、個人的に博物館のような印象を受けました。また、社員が集まってミーティングや作業をする場所がたくさんあり、そこで実際に社員が働いている光景を見ることができ、とても働きやすいオフィスだと感じました。基本的に業務中は、チームメンバーやメンターと話すことが多かったため、一つの場所で作業を進めていましたが、別の場所でも一度は作業すればよかったと少し残念に思っています。

全体を通しての感想

このインターンを通じて、実際にラクスルが抱えている課題に取り組むことや、ラクスルのオフィスを実際に訪れたり、社員の方々と話したりすることで、ラクスルという企業がどのようなことをしているのか、どのように課題を解決しているのかの理解も深まり、ラクスルで働くイメージを掴むことができたと思います。また、開発を進めていく中で、これから自分が何かを開発していくにあたって意識したいことや、活用できそうなことなど、大きな学びがあったと思います。 この課題解決型インターンは、ラクスルという企業について知りたい人や、短い期間で業務に関わる開発をしてみたいという人にとって、とてもおすすめできるインターンだと思いました。ご興味を持たれた方は、ぜひ来年応募してみてください。