RAKSUL TechBlog

ラクスルグループのエンジニアが技術トピックを発信するブログです

今日からはじめるポジティブ思考

はじめに

RAKSUL Advent Calendar 2021」8日目は、PdM(プロダクトマネージャー)の齋藤が担当します。現在、私は新聞折込やポスティングなど集客支援を行うプロダクトを担当しており、10名を超える開発メンバーとともにモノづくりに取り組んでいます。

今日は、ポジティブマインドの重要性について書きます。

 

ポジティブマインドの重要性

昨今、IT業界は、どこを見渡しても、人手不足、リソース不足は深刻です。

DXやIT投資がより鮮明に進み、社内ではいくつものプロジェクトが並行して立ち上がり、少ない人数でプロダクト開発を進めなければならない状況です。会社組織としても、より高い生産性、チームのアウトプットが求められるようになっています。

PdM(プロダクトマネージャー)としても、新規開発やサービス運営などやるべきことは数多くあり、調整事も日々増えていきます。そんな中、PdMは、複数のメンバーをプロダクト開発視点で連携、マネジメントしていくことになりますが、思考としてマインドセットは重要な要素の一つだと考えています。

私がポジティブマインドの思考について興味を持ち始めたのは、この記事に出会ってからでした。

幸せな社員は創造性3倍、労働生産性1.3倍働き方改革における幸福度の重要性を説く(2017年11月) https://logmi.jp/business/articles/243410

 

マインドには、ざっくり分けるとポジティブとネガティブの2つがあります。もし、一緒に働く人を選べるなら、基本ポジティブな人がいいですよね。楽しく仕事できる環境が私は好きです。

ある研究成果*によると、ポジティブマインドでいると、生産性(パフォーマンス)は130%になるという発表があるそうです。私はこの記事を最初に読んだとき、みんながニコニコ、ハッピーでいるだけ、生産性(パフォーマンス)は130%になるのかと思いましたが、実は短絡的に帰結するものではなく、個人の考え方や行動が正のループを繰り返すことによって、結果、生産性が上がるということでした。

つまり、PdM含めて働く人がポジティブマインドを心がけることによって、正のループがチームに広がり、組織全体のパフォーマンスが130%になるのです。そのほかにも、ポジティブマインドの発想により、良いアイディアや創造性が膨らむ。仕事にも「やってみなはれ文化」が増える。結果として、楽しく働ける環境が作られ、従業員満足度も上がるかもしれません。ポジティブマインドを持つことは、良い結果に繋がりやすいと言えるでしょう。

逆説的にネガティブマインドの人が増えれば、否定的な意見が増え、過剰な品質確保が要求され、新たなチャレンジが阻害されて、負のループを繰り返し、結果、生産性(パフォーマンス)が70%になるということも言えます。

マインドセットの持ち方一つで、チームの価値観や生産性は劇的に変わります。 ポジティブマインドは重要なパーソナルスキルの一つとも言えます。

*参考情報 幸福学研究の分野では、エド・ディナー氏らの論文が有名。 世界の幸福学研究の父と称される米イリノイ大学心理学部名誉教授、エド・ディーナー氏らの論文によると、主観的幸福度の高い社員の生産性は平均で31%、売上は37%、創造性は3倍高いという傾向がある

 

ネガティブマインドを作らないために

仕事を通じて、人はストレスを溜め込み、不平不満が形成されていきます。 そのモヤモヤは、日々蓄積され大きくなり、やがて見える形でネガティブマインドになります。

ネガティブマインドを防ぐには、気軽にコミュニケーションできる環境が重要です。つまり雑談です。よく世間話の切り出しとして「ちょっと聞いてくださいよー!」「最近どうですか?」がありますが、きっかけは何でもいいのです。相手に解決策を求めているわけでもなく、オチが用意されているわけでもないことを前提に、会話の入り口があればいいのです。

まず、人と会話する(傾聴する)ことで思考が吐き出されます。対話により自分の考えが整理され、違う視点に変わっていきます(内省を促す)。そのときにポジティブマインドがベースにあれば、良い方向に進む可能性が高くなります。

そのためには、職場内での挨拶も重要で、会話しやすい雰囲気を作り出してくれます。雑談、コミュニケーション量が増えれば、ミーティングや調整事項も進めやすくなるでしょう。(関係の質が改善していきます)

ちなみに、ネガティブ思考とはちょっと異なりますが、不平不満は人を動かす原動力でもあり、ビジネスのアイディアになることもあります。また、物事に対する慎重さ、保守といったバランスも大切です。ネガティブが絶対悪というわけではありません。

 

身近な例えとして、ポジティブな人は、飲み会に誘いやすい・誘われやすいと思いませんか? 周りにいる優秀なマネージャやリーダーには、聞き上手な人が多いと思いませんか?

すべての基本は、会話、コミュニケーションです。

 

ポジティブマインドを続けるために

ずっとポジティブマインドを維持することは簡単ではありません。ストレスが高い環境化で高負荷な毎日を過ごしていると、気が滅入ってしまうこともあるため、たまには息抜きも重要です。

ポジティブマインドを維持するためには、定期的に気持ちをリセットしたり、インセンティブを与える必要があります。

例えば

  • 週末に楽しいイベントを用意する
    • 金曜日は飲みに行く
    • 展示会に行く
    • 週末旅行に行く
    • Netflixをイッキ見する、ゲームをやり込む(没頭系)
  • セルフケア
    • ジムに行く、運動する
  • 啓発系、情報収集
    • 書籍を読む(自己啓発、自伝書、サクセスストーリーなど)
    • テレビを見る(情熱大陸、カンブリア宮殿など違う世界線の活躍を知る)
  • 仕事術
    • タスクリストを作成し、頭の中を整理する、リセットする
    • 1on1で雑談する(傾聴してもらう)
  • 有給休暇で完全に休む

 

人は、ゲーミフィケーションのように、短期的な目標を達成することが好きなように設計されていると思います。仕事とプライベートの切り替えを上手く使うことによって、ポジティブマインドを長く維持できるかもしれません。

 

勘違いなポジティブマインドに気を付ける

ポジティブマインドでも、良くないパターンがあります。

  • 無計画なポジティブ
    • 無計画で先が見通せないままノープランで進むこと。楽観的に行動しすぎるのは信頼を失います。
    • また、計画があっても筋が悪い場合は、信頼を失うことがあります。
  • 空気を読まないポジティブ
    • トラブル対応中にメンバーへの配慮がない発言をしたり、関係者とのミーティングで明らかに間違った意見を急に言ってみたり、シーンに応じた配慮がないとマイナスに作用します。

もちろん、誰にでも間違いはあります。考えがあるポジティブマインドは基本OKですが、無計画な楽観、成り行き任せの楽観は要注意です。

こういうシーンを見つけても、同じメンバーからは、なかなか指摘しにくいものです。そこはマネージャー/リーダーの出番です。1on1でのフィードバックやコーチングを通じて、本人の性格を考慮しながら育成していくことになります。

 

さいごに

すべての人が最初からポジティブなわけではありません。仕事に疲れてネガティブになっている人もいると思います。人の性格はなかなか変えられないかもしれませんが、まずは自分から始めることが大切です。ポジティブマインドは他人に伝播していきます。(逆にネガティブマインドも他人に伝播していきます。)

PdMとして、ポジティブマインドを持ちながら、良いプロダクト開発と良いふりかえりを行うことで、より高い成果につながっていきます。正のループを作るのは、はじめの1人からです。

 

今日からポジティブ思考をはじめてみませんか。 be_positive_mind

 

ラクスルではPdMを募集しています!

ラクスルのアドベントカレンダー全編はこちらから