RAKSUL TechBlog

ラクスルグループのエンジニアが技術トピックを発信するブログです

【全力で】オンボーディングタスクについて考えていること ノバセルTechチーム編【歓迎します】

はじめに

こんにちは!ノバセル株式会社*1のノバセルアナリティクスグループでソフトウェアエンジニアをしています mktakuya です。

先日、「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」を観てきました。もちろん4DXです。
4DXは作品によって向き不向きがあると思っているのですが、やはり劇場版コナンシリーズはハズレ無し。特に今作は4DXの魅力を余すことなく活かした最高の作品なのではないかと思っています。
みなさんも映画館でぜひ!

さて今回は、ノバセルエンジニアの開発オンボーディング、特にオンボーディングタスクについてあれこれ書いていきたいなと思っています。

ノバセルエンジニアの開発オンボーディング

まずはオンボーディング全体の流れからご説明します。

所属先やチーム、職種によって変わるところもありますが、ノバセルにご入社いただくエンジニアのオンボーディングでは、下記のような項目が実施されます。

  • ラクスル 全体のオンボーディング(ラクスルHR主導)
  • ノバセル 事業・組織のオンボーディング(ノバセルHR・マネージャーのみなさん主導)
  • ノバセルTechチームのオンボーディング(ノバセル EM主導)
  • 各開発チームのオンボーディング(みんなで!)

また、各開発チームのオンボーディングは下記のような流れで行います。

  1. ウェルカムランチ
  2. プロダクトの説明
  3. 各種ツール・開発環境のセットアップ
  4. オンボーディングタスクの説明・実装
  5. (1〜2週間後)スクラムチームへ加入頂き、ペアプロ中心で開発

オンボーディングタスクの概要と期待する効果

本題のオンボーディングタスクについてです。

入社頂いた方には、事前に用意したオンボーディングタスクをいくつかお渡ししています。
オンボーディングタスクをこなしてもらう目的は、かんたんなタスクの実装を通じて、ノバセルのシステム開発に慣れ親しんでいただくことです。

オンボーディングタスクを通じて期待する効果は下記のとおりです。

  • 仕様理解 → 実装 → レビュー → リリース といった一連の開発作業の理解
  • 各プロダクトの基本的なデータ構造の理解
  • 業務で関わるステークホルダーの理解、ステークホルダーの顔を覚える・覚えてもらう

タスクの選定基準

上記の目的や期待効果に合わせて、オンボーディングタスクは下記のような基準で選定しています。

  • 広告業界や運用型テレビCMの知識がなくてもやりたいことを理解出来るもの
  • ノバセルアナリティクスの基本的なデータに触れられるもの
  • ロードマップに載っておらず明確な締切がないが、やりたいもの
  • ノバセル社内の誰かの仕事に関わるもの

ポイント1.ステークホルダーとのやりとりもおまかせすること

オンボーディングタスクの期待効果には開発工程や技術の習得だけでなく、ステークホルダーの理解も含まれています。

実装だけしてもらってリリースや周知は社歴の長いメンバーがやる、なんてことはせず、事前・事後の周知やリリースした機能に関して頂いたフィードバックの対応などすべておまかせすることにしています。

ステークホルダーとのやりとりをおまかせしている様子(黒塗りが多くてすみません💦)

こうすることによって、自分の実装したタスクが誰のなんの業務に役立つかの解像度を上げることが出来ます。

また、ノバセルはTech人材だけでなく営業やCS、オペレーションなど様々な職種の人々で成り立っています。開発チーム外とのやり取りを通じて顔を覚えてもらい、開発チームだけでなく会社全体にも早く溶け込んでいただきたいと思っています。

ポイント2.普段からオンボーディングタスクの候補を集めておくこと

こちらは受け入れ側のポイントですが、普段からオンボーディングタスクの候補を集めておくことが重要です。「実は来週新しい方が入社されるので、オンボーディングタスク何個か見繕っておいて!」といきなり言われても、なかなか難しいです(´・_・`)

普段からアンテナを張って、先ほど示したタスクの選定基準に合致するようなタスクをストックしておくことが大切です。

私は、週1日の出社日に別チームのところへお邪魔して業務の様子を見せてもらってネタ集めをしています。Slackや議事録をざっと巡回するのも合わせてやっていますね。
また、管理画面に実装されていないために依頼が来るオペレーションなんかは、良いオンボーディングタスク候補になりそうです。

オンボーディングタスクをリスト化しておいて、入社頂くタイミングでスキルセットややりたいことベースでいくつかPickするだけ、という状態が理想ですね。

頂いたフィードバックなど

実際にオンボーディング対象となったエンジニアからのフィードバックをいくつか紹介します。

  • いきなり本格的な機能実装のタスクを任されるのと比べ、軽微なタスクでコードベース・開発フローを把握してからチームに入ることが出来たので、心理的に焦りがなくてよかった。
  • タスク自体は軽微な修正で、業務知識不要かつ複数リポジトリに跨がらないものだったのでとっつきやすくてよかった。

私が入社した頃はオンボーディングタスクがなかったのですが、たしかにコードベースや開発フローの把握に少し手間取った記憶があります。オンボーディングタスクの導入によって、この課題が改善出来ていそうですね。

おわりに

ノバセルTechチームでは、入社頂いた方にオンボーディングタスクを通じて、ノバセルのシステム開発に慣れ親しんでもらう取り組みをしています。
また、コードベースやドメイン知識、開発フローの理解だけでなく、会社全体に溶け込むための足がかりとしても機能するよう工夫しています。

新しく入社頂いたみなさんにノバセルのシステム開発に慣れ親しんでいただき、少しでも早く楽しみながら全力で働ける状態になるお手伝いをさせていただければいいな、と思っています。

*1:2022年2月より、ラクスルのノバセル事業部はノバセル株式会社になりました