RAKSUL TechBlog

ラクスルグループのエンジニアが技術トピックを発信するブログです

地域LT会はじめました。

こんにちは。エンジニアの星野です。 ラクスルでは2022年12月、2023年2月と、めぐろLTというオフラインのLTイベントを開催しました。

めぐろLT
めぐろLT

こういったイベントを開いた際、イベントレポートなどを公開することが多いですが、この記事では「LT会はどういうものか、なぜ参加するのか?」ということを中心に話してみようと思います。

LT って何か

LT は Lightning Talk の略で、稲妻のようにばばばーっとしゃべる短いプレゼンのことです。 あまり「LTとはこういうモノ」というようなルールはなく

  • テーマは会によってまちまち
    • IT系のテーマで開かれることが多い?
  • 3-10分程度の長さの発表を、休憩をおかずに複数人発表する
    • 場合によってはQAなどもない
  • 発表会の後に懇談会など開かれることが多い。LTの内容を肴にワイワイしたりする

という雰囲気で開催されている事が多そうかなと思っています。

ラフな雰囲気で開催されていることが多いのも特徴かなと思っていて、
よくLT未経験者に「LT発表してみない?」というと「テーマがなくて...」という返事をもらうことが多いです。
LT慣れしていると参加表明した後からテーマを決めるなんて人も多く、勢いで参加すると面白いのかなと思います。

LT会にでるとなにがいいのか?

LT会に参加するメリットやおもしろみは何でしょうか?

LTの登壇者として参加すると

  • 人の前で発表する練習になる
  • アウトプットすることで知識を深めることができる
  • 参加者(ときには社外やチーム外の人)からフィードバックを受けることができる

LTをしないで単に聴講者として出る場合でも

  • 働く環境とは違う知識や文化を知ることができる
  • 普段関わらないエンジニアと話せる

というような学びや体験ができるのかなと思います。

以下で詳しく述べてみます。

人前での発表練習になる

人前で発表するというのは場数がモノをいう側面が強いので、その練習の場になるのはとてもいい機会かなと思います。
最初に書いたように、LT会はわりと緩めな雰囲気で開催されることが多く発表者になる心理的なハードルは低めなんじゃないかと。

また普段働く人以外へのプレゼンテーションになるので

  • 参加者にあわせてどう噛み砕いて説明するか考える
  • 自分の仕事の内容で、外部に出していい話題、出してはいけない話題が何かを改めて考える機会になる

というのも、自分が発表することで得た学びだったと感じます。

割と「そこそこのプレッシャーがありつつ、失敗しても大丈夫」な発表の場というのは貴重なのではいでしょうか。

アウトプットすることで知識を深めることができる

なにかを発表するために情報をまとめていると、意外と自分の知識そこかしこに穴があることに気が付きます。

  • 事実だと思っていたことの一次ソースはあるのか?
  • 自分が使っているライブラリを読んだら、少し違う使い方をしていた
  • 曖昧に使っていた用語のちゃんとした使い分け
  • エッジケースへの言及

などなど、普段手に馴染んでいる技術やツール、知識などについてまとめてみようとすると、意外について知らないことがたくさんあります。

他にも、例えば「我々のスクラムチーム」のようなテーマで資料を作ったとき

  • いまチームが抱えている課題はなにか
  • うまく行った試み、うまく行かなかった試みはあったか
  • これからどうしていきたいか

など改めて深ぼるほか、「チームメイトはどう思っているか意見を集めてみよう」というようなアクションにつながったりすることもあり面白いです。

フィードバックを受けることができる

発表内容についてチーム外からの意見を聞ける場は結構貴重です。チーム外の人は良い意味でコンテキストを知らないので、固定観念に囚われていない意見をくれたり、チーム内の誰も知らない知見から意見を言ってくれるかもしれません。あなたのチームが一生懸命作った運用ツールに、実はJava界隈ではよく知られたソリューションがすでにあった、とかとか。
何度か、発表した際に「XXXでいうところのYYYという概念に近いですね」というような感想をもらう事があります。後でその言葉を調べてみて同じところ違うところの差分を調べるなどできて面白かったです。

「アウトプットすることで知識を深めることができる」も「フィードバックがもらえる」も、たとえば技術ブログやコミュニティーへの記事投稿でも同じような体験をすることはできます。
ただ、その記事にコメントがもらえるかは不確かですし、一方的なコメントもなくはありません。フィードバックがほしい場合、LT会はブログよりも手軽で敷居が低いかなと感じます。

登壇者以外の参加者のメリット

登壇者以外の人のメリットとして上の方で

  • 働く環境とは違う知識や文化を知ることができる
  • 普段関わらないエンジニアと話せる

を挙げました。
他チームのLTを見たり、懇談会で他のエンジニアと話すことは、普段アクセスする機会のない情報にふれるきっかけとなりえます。思いがけない知識をしれたり、調べたこともなかった分野に新しく興味を抱ける機会になるのはとても良いなと思います。
普段触っている技術についてをテーマにしたLTでも、自分たちとは違うアプローチをとっていることに気づくことも多いですし、そうでなくても熱量高く取り組くむ他者の姿を見るのはモチベーションにも繋がるのではないでしょうか!

とわいえ

いろいろTL会とはなんぞや、というのを書きましたがいちばん大事なことを言います。

LT楽しいから、メリットとか気にせず参加してみよう!!

人の前で発表する、人の発表を聞く、そのあと普段話さない人と感想などダラダラ話す。どれも楽しいですね。お酒とピザがあればもっと楽しいはずです(もちろんお茶でも)。色々書いては見ましたが、一番のモチベーションとしても「楽しいから」で良いと思います。

「めぐろLT」というイベントはあえてラクスルという社名を入れておらず、ゆくゆくは他社さんも巻き込んで行きたいなと思っています。
持ち回り開催しつつ、いろいろな会社を見に行ったりしていけるイベントにしていけたらいいなあというのがささやかな夢です。

そういう意図もあり「めぐろ周辺(半径100kmくらい)の人」とイベント概要に入れてはみましたが、さすがに100kmは広すぎたかなと思うので、50kmくらいに絞ってもいいかな...? と最近は思い始めました。

ぜひ自社でもやってみたいという方いましたら、DMなどでお声がけください!!

twitter: https://twitter.com/usinoda