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RubyKaigi 2025 参加レポート

RubyKaigi 2025 参加レポート

RubyKaigi 2025

こんにちは!Enterpriseチームの土田です。 今回、念願の RubyKaigi 2025に参加してきましたので、その様子をレポートします。 今回は発表セッションの技術的な内容というよりも、「初参加エンジニアの目線から、イベントの楽しみ方や実用Tips」にフォーカスしてお届けします。次回以降、参加を検討されている方の参考になれば嬉しいです。

私と RubyKaigi

ラクスルにサーバーサイドエンジニアとして入社して、もうすぐ6年。現在はEnterpriseチームでエンジニアリングマネージャーを務めています。一番好きな言語が Rubyということもあり、Rubyが好きな自分にとって、Ruby(on Rails)をメインに使ってているという話を聞いたのが、ラクスルに入社する決め手にもなりました。

そんな私、RubyKaigi は今回が初参加。実は5年前に参加予定だったもののコロナ禍で中止。その後も子育てなどで機会を逃していたのですが、ようやく念願の参加が叶いました。家庭の事情で長期滞在が難しく3日間のみの参加となりました。

余談ですが、元イベント制作会社の勤務&元バックパッカー経歴があり、地方に出かけてイベント事に参加となると色々と心踊るものがあります。今回のRubyKaigiが松山で開催されたことも、個人的には大きな楽しみの一つでした。エンジニアにはあまり見かけない経歴かもしれませんが、そうしたバックグラウンドを持つメンバーも自然に馴染んでいるのがラクスルの面白いところです。

行き先は愛媛・松山!スケジュールと移動

初日のスケジュール

  • 5:30 自宅出発
  • 6:45 羽田空港到着
  • 7:25 羽田空港発(飛行機)
  • 8:55 松山空港着(飛行機)
  • 9:10 シャトルバス発
  • 9:45 会場前到着
  • 10:00 RubyKaigi 開始

最終日のスケジュール

  • 17:30 RubyKaigi 終了
  • 17:40 タクシー乗車 → ホテルにより荷物をピックアップ
  • 18:30 松山空港着 → 夕食
  • 19:45 松山空港出発(飛行機)
  • 21:15 羽田空港到着(飛行機)
  • 21:40 羽田空港出発(在来線)
  • 22:50 帰宅

移動の所感

スケジュールは慎重に。空港移動には余裕をもって!

国内線は国際線ほど早く到着する必要はないとはいえ、余裕がない移動はやはり気持ちが焦ります。羽田空港ように広い空港は、空港内の移動にもそれなりに時間がかかります。一方地方空港はコンパクトでスムーズな移動がしやすく、時間的余裕が生まれやすいと思います。

今回のフライトは、事前に「本当にこのスケジュールで大丈夫か?」と何度もシミュレーションしたうえで、ややタイトながらも無事に乗り切ることができました。ただ、当日はどうしてもバタバタしてしまったため、あまりおすすめできるスケジュールではなかったかもしれません。

地方開催のRubyKaigiは“前日入り・後日帰り”が正解

Kaigiそのものには問題なく参加できたのですが、せっかく地方開催の RubyKaigi なので、もし日程に余裕があるなら、前日入り&後日帰りのスケジュールを強くオススメします。前日の夜から多くの企業が主催するに DrinkUp イベントがあり貴重な交流の機会が広がります。また、Kaigi 終了後にも各種イベントが続くこともあり、滞在を延ばす価値は十分にあります。観光を楽しむのも含めて、地方開催ならではの体験をぜひ満喫いただくのも良いと思います。

パッキング術 - 2泊3日の持ち物

私はなるべくバックパックひとつで旅を完結させたい派です。スーツケースを引くのも、機内預け荷物の受け取りも、正直ちょっと面倒。今回も、バックパックひとつで2泊3日の旅程を乗り切りました。

もともと荷物をコンパクトにまとめるのは得意なほうですが、それができたのは旅程が2泊3日だったからというのも大きいです。着替えや生活用品も最小限に絞り、工夫すればなんとかなります。

油断大敵。帰りの荷物が増える罠

とはいえ、帰り道にはちょっとした落とし穴が…。カンファレンスのノベルティやお土産など、想定外に荷物が増えるんですよね。今回は持ち帰りスペースの確保が不十分で、リュックがパンパンになってしまいました。

理想は、前後に1泊ずつ余裕をもたせたスケジュール。その分、荷物も少し増える想定で準備した方がよさそうです。特に、カンファレンス中に会社ロゴ入りのTシャツを着る場合など、洗濯の可否も視野に入れておくと安心です。現地で洗濯できる環境があれば、荷物も減らせて一石二鳥ですね。

今回はなんとか収めたものの、次回からは帰りの荷物や洗濯の可能性も見越して、少し余裕を持たせたパッキングを心がけたいと思いました。快適に旅を楽しむためにも、「行きだけの荷物」で満足しないのがポイントです。

RubyKaigi遠征の持ち物と事前準備メモ

必要なかったもの、持っていかずに正解だったもの

  • プライベートのPC
    • 宿では基本的に寝るだけ。夜はDrinkUpイベントに参加することも多く、結局開く時間がありませんでした。
  • アメニティ類
    • ホテルには基本的なアイテム(歯ブラシ・タオルなど)が一通り揃っているので、わざわざ持参する必要はありませんでした。

あって良かったもの、持っていけば良かったもの

  • 会社のTシャツなど
    • さりげなく会社をアピールできるTシャツは◎。
  • 名刺
    • エンジニアだと意外と忘れがちなので注意が必要です!
  • 充電器やモバイルバッテリー類
    • スマホはもちろん、PCの充電もできるモバイルバッテリーがあると安心。特に会場内ではバッテリー切れが命取りです。

宿選びのポイント

  • 会場・繁華街の両方にアクセスしやすい場所が便利
    • セッション後の交流会や観光も考えると、バランスの良い立地がおすすめ。
    • 過去同じ会場や近隣で行われた他のイベント情報なども参考にするのも良いと思います
  • 個人的には朝食付きのプランがおすすめです
    • 朝はサッと食べて会場へGO。逆に夕食はイベントで提供されたり外食が多くなるので、付けなくてもOK。
  • 洗濯機の有無も重要
    • 会社Tシャツを連日着回す場合は、洗濯できるかどうかも宿選びのポイントになります。

事前準備のチェックリスト

  • DrinkUp などのサイドイベント情報をチェック!
    • 事前に申し込みが必要なものもあるため、早めに把握&予約がおすすめ。意外な出会いや情報交換のチャンスも多いです。
  • 開催地の気温や天候をチェック!
    • 気温や天気によって服装・持ち物が変わってきます。事前のリサーチが快適さを左右します。

カンファレンス以外の楽しみ方

RubyKaigi は、セッションだけが魅力ではありません!様々な楽しみ方があります。

Official Party(at 初日の夜) では、おいしいお酒においしい料理を楽しめました!

初日の夜には公式パーティーが開催され、Rubyコミュニティの方々と交流する絶好の機会となりました。また、公式イベント以外にも参加協賛各社が主催する DrinkUp などの懇親会も多数ありましたす。これらのイベントでは、企業の取り組みを知れるだけでなく、参加者との貴重な交流の場にもなるので、ぜひ参加してみることをおすすめします。イベント情報は RubyKaigi サイトの「Events」ページでチェック&申し込みができますが、人気のイベントは初日当日にはほぼ満席になっていたので早めの確認が必要です。

さらに、前日入りした人向けに Day 0 の DrinkUp や、最終日翌日にはゴルフイベントなども開催されていて、カンファレンス期間外にも楽しめるイベントが充実していました。

ランチタイムには数量限定のお弁当や無料のキッチンカーも用意されていましたが、せっかくの地方開催ということもあり、時間に余裕があれば地元グルメを堪能するのもおすすめです。

各社のブースを巡るのも楽しみの一つでした。「この会社のプロダクトもRubyを使っているのか」と驚かされることも多く、サービス内容だけでなく技術スタックについて深い話ができることもありました。また、各社は工夫を凝らした面白いノベルティグッズを配布していて、それを集めるのも楽しいポイントの一つですね。

参加してみての感想

コミッターのみなさんによる公開ディスカッションのセッション

RubyKaigi に参加して最も印象的だったのは、「Rubyという言語が好きで集まっている」という一体感です。特にRubyコミッターによる言語自体についての話が多く、3日目に行われたコミッター同士のディスカッションは非常に興味深いものでした。Rubyという言語がどのように発展していくのか、熱い議論が交わされる様子を目の当たりにし、みんなで作り上げてきた言語であることを実感できました。

今年のトレンドとしては、型の話とパフォーマンス関連の話題が多かったように感じます。特に型については自分のチームも導入を検討しているので、関連セッションには積極的に参加しました。また、AIを活用することが開発の前提として組み込まれ始めており、大きな変化を感じました。

カンファレンス全体にはお祭りのような雰囲気があり、各社のブースを回ると「ここもRubyを使っているの?」と驚かされることも多々ありました。そんな中、ラクスルでもRubyを積極的に活用していることをもっと多くの方に知ってもらいたいと、あらためて実感しました。

個人的に嬉しかったのが、前職の仲間やラクスルを卒業された方々との再会です。いろいろな立場でRubyに関わっている人たちと同じ空間で再び会話できた時間はプチ同窓会のようでとても良かったです。

次回参加する方へのアドバイス

もし時間が許されるなら、前日に現地入りしカンファレンス終了の翌日に帰るスケジュールを組み、セッションだけでなくその土地での体験や人とのつながりも含め、めいっぱい楽しむことをおすすめします。

また、せっかくの機会なので、積極的にコミュニティに参加してみてください。知らない人との会話が苦手でも、Rubyという共通の話題があれば会話も弾みますし、開発スタイルやプロダクトの話、言える範囲で開発チームの話をしてみるのも良いと思います。現に私は DrinkUp でそういう話ができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

おわりに

初めての RubyKaigi 参加は、想像以上に充実した時間となりました。Rubyコミュニティの温かさを肌で感じ、多くの刺激をもらうことができました。次回は(許されるなら)もう少し余裕を持ったスケジュールで参加し、より多くの交流を楽しみ、その土地ならではの魅力もしっかり味わいたいと思います。

みなさんも機会があれば、ぜひ RubyKaigi に参加してみてください! 次回、函館でお会いできるのを楽しみにしています。