RAKSUL TechBlog

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5日間のサマーインターンシップ体験記

はじめに

ラクスルサマーインターンに参加した玉田です。本記事では、インターンでの取り組みや感じたことについてお伝えします。

インターンの概要

実施内容:課題解決型インターンシップ
ラクスルの実際のサービスが抱えている課題をチームで解決
期間:5日間
前半2日はオンライン、後半3日は東京目黒のオフィスに出社
地方在住のため、3日目の朝に移動し、後半はホテルを手配していただきました。
時間:11:00〜19:00
朝はあまり強くないため、11時開始は非常にありがたかったです。

参加動機

就活サイトでインターンを探していたところ、ラクスルのインターンは期間が短いながらも内容が充実していると感じ、応募しました。コーディングテストと人事面接を経て、参加が決まりました。コーディングテストは初めての経験でしたが、得意な言語を使えたため、無事クリアできました。

取り組んだ課題

私が参加したテーマは「Creation of automatic product detail generation with LLM that can be used in multiple languages and countries」です。このテーマは、マレーシアやシンガポールで展開するECサイト「CUSTA」に関するもので、現地担当者へのオンラインインタビューが含まれている点が特徴です。

私たちの目標は、CUSTAの管理者画面の商品追加ページに商品説明文の自動生成機能をLLMを使用して追加することでした。また、今後の展開に備え、複数言語での生成も実施しました。

チームは4人のインターン生と3人のメンターで構成されており、役割を分担して、LLMに与えるプロンプトの調整・AWSでのLamda関数などの作成・アーキテクチャ・フロントエンドに別れて作業を行いました。

自分の取り組み

以前にGCPのCloud Functionsに触れた経験はありましたが、AWSは経験がなく取り組んでみたいと考え、AWSでのlamda関数の作成を担当しました。

私たちのチームでは、OpenAI GPT-4とClaudeの使用を検討し、まずはAmazon Bedrockを利用してClaudeの実装に取り掛かりました。

環境構築の終了した2日目の途中から作業を開始し、3日目の初めにはAPI GatewayとLambdaを組み合わせたREST APIの実装が完了しました。

一方で、OpenAI APIを用いたLambda関数の実装は簡単には進みませんでした。初期段階で発生したエラーにより、APIとの通信が正常に行えず、エラーの詳細を把握するためにGoogleでの検索やChatGPTへの問い合わせを試みましたが、期待していた具体的な解決策が得られませんでした。通常であれば学習の一環としてこの問題に取り組みたいところでしたが、インターンシップの期間が限られているため、PythonからNode.jsへの実装の切り替えを決定しました。この選択により、迅速に開発を進めることができました。最終的には、ClaudeとGPT-4の両方を利用することになり、ユーザーが生成された商品説明文に満足できない場合には再生成ボタンで切り替えられる機能を実装しました。

結果として、私は2つのLLMをREST APIとしてフロントエンドから利用できる形で実装を行いました。

マレーシアの担当者とのインタビューにおいては、Claudeによる生成結果が優れているとの評価をいただきました。しかしながら、提示した例の数が不足していたため、最終的には2つのLLMを併用する方針に決定しました。

具体的には、商品説明文生成ボタンを押下すると、最初にClaudeによる生成文の候補が表示されます。その結果に満足できない場合には、再生成ボタンを押すことでOpenAI GPT-4oによる生成文の候補に切り替わる仕組みを実装しました。この機能は、フロントエンド側で対応しており、ユーザーにとって柔軟な選択肢を提供できるよう設計されています。

インターンの感想

インターンを通じて、ラクスルの社内の雰囲気に驚きました。 ビジネスカジュアルな服装の方々が多く、リラックスした勤務スタイルが印象的でした。ソファや植物が配置されたカフェのようなスペースで仕事をされている方々も多く、非常に快適な環境で業務が行われていると感じました。

また、社員の方の話を聞いていると、HackWeek(社内ハッカソン)などを通じて課題を解決したり、新しい技術に積極的に挑戦する社風が根付いていることが伝わってきました。

今回のインターンでは、チームで短期間で課題を解決するプロトタイプを作成することが、予想以上にスムーズに進んだと考えています。 ですが、マレーシアメンバーとのミーティングでは、英語のリスニングはできるものの、スピーキングにおいて十分に表現できず、さらに勉強や実践が必要であると痛感しました。それも含めて、非常に貴重な経験となりました。

また、貸与いただいたPCが性能の良いMacBookでした。、プライベートでもMacBookを使用しているため、非常に快適に作業を進めることができました。

最後に

5日間という短い期間で、オンラインと出社を組み合わせたインターンシップでしたが、メンターの方々のサポートが充実しており、多くの学びがありました。 また、他のインターン生のレベルの高さもとても良い刺激となりました。 ぜひ、興味を持たれた方は応募してみてください。多くの学びや経験が得られると思います。メンター、ラクスルのスタッフ、そしてチームメンバーの皆さん、ありがとうございました!